ランクルプラド vs ランクル250 新旧比較
ご存知の通り、ランドクルーザー250はランドクルーザープラド(150系)の後継モデルとしてデビューしています。そして残念なことに、150系プラドはディスコン(生産終了)となりました。
ガラッとイメージチェンジしたデザイン、大幅に上がった価格、大柄化したボディなど、ランドクルーザープラドの代わりになるか?という点では疑問が残ります。
そこで、当記事では、ランドクルーザープラド(150系)と、ランドクルーザー250の新旧について、その違いを詳しく解説していきます。
この記事を執筆した筆者は、ランドクルーザー250 VX ガソリンをウェインズトヨタ神奈川様にて注文。2024年4月19日に抽選申込して、4月20日に購入決定しています。
ボディサイズが大型化
車種 | 全長 | 全幅 | 全高 | ホイールベース |
ランドクルーザー250 | 4,925mm | 1,980mm | 1,925mm | 2,850mm |
ランドクルーザープラド(150系) | 4,825mm | 1,885mm | 1,850mm | 2,790mm |
ランドクルーザー300 | 4,985mm | 1,980mm | 1,925mm | 2,850mm |
「デカすぎて運転しにくそう。」
「日本の道路環境にはマッチしないのでは?」
などと言われている、ランドクルーザー250のサイズ感。
全長が4,925mm、全幅は1,980mm(GXは1,940mm)、全高は1,925mm(ZXは1,935mm)、ホイールベースは2,850mmです。
現行プラド(150系)に対して100mm長く、95mmもワイドになってます。
ほぼ5m × 2m × 2mで、トレッサ横浜に展示してある実車を拝見したところ「小山のような存在感」でした。ランドクルーザー300を街中で見かけるとかなり圧を感じますが、ほぼ同様の感覚と考えて良いでしょう。
ミラーtoミラーは小さくなった
ただし今回のランドクルーザー250では、ミラーtoミラー(左右のドアミラー間隔)は2115mmで、従来型の150系プラドよりも65mm短くなっています。ミラーの張り出しを抑えることで、ミラーを含めた総全幅は150系プラドより小さいという特徴があります。
確かにボディはデカいですが、そのような工夫をすることで取り回し性を確保しています。とはいえ、ボディが大きくなった分を完全に相殺できているか?というと、その点は疑問が残ります。
そのため運転のしやすさ、取り回しの良さという意味では、150系プラドに軍配が上がるのは間違いのないところです。
最小回転半径は?
小回り性能に影響する最小回転半径はランドクルーザープラドが5.8m。
一方で、ランドクルーザー250の最小回転半径は6.0mです。
これは主に、ホイールベースが2,790mm(プラド)→2,850mm(ランクル250)と長くなったことに起因しているのでしょう。
混雑した街中や狭い駐車場内では運転しにくく感じる場合もあるかもしれません。
シャシーはランクル300と共通に
シャシーはランクル300と共通のTNGA 新GA-Fプラットフォームを採用。それに伴って、ランドクルーザープラドよりも大型化することになりました。
一方で、150系プラドのシャシーは1995年に販売された90系の2代目プラド以来、ずっとキャリーオーバーで使い続けていました。ハイラックスサーフなどとも共用しているシャシーです。
およそ30年ぶりにシャシーが全面新設計となったため、乗り味の進化は期待できる部分です。
エンジンはキャリーオーバー
シャシーは最新型に変更されたものの、なぜかエンジンは基本的にはキャリーオーバーで同型を搭載しています。
ボディが大型化したにも関わらずエンジンはそのままなので、加速力といった走りの面ではプラドに劣る可能性が高いと言えます。
厳密に言えば、ディーゼルエンジンはターボチャージャーが刷新されていたり、6AT→8ATへの進化もあるので、完全に劣る訳ではありません。
しかしガソリン車については基本的に同じエンジンのファインチューンバージョンで、ATも6段なのは変わりません。
ガソリンエンジン 2TR-FE
ランドクルーザー250に搭載されるガソリンエンジンの2TR-FEは、プラドやハイエース、小型トラックなどに広く搭載されています。
堅牢性や信頼性を重視した直列4気筒エンジンです。常用回転域での実用性能、低・中速トルクを重視した設計。
2003年登場と歴史は古く、215系のハイラックスサーフ等にも搭載されています。
長く使われているエンジンなので、確かに信頼性という意味では、ランドクルーザー250に相応しいエンジンといえます。
メリットは以下。
- 堅牢性・信頼性が高い
- 常用域でのトルクがあり、扱いやすい
一方で、パワフルとは言い難く、「遅い」とよく言われるエンジンでもあります。そのため、150系プラドに比べて大きく重くなったランドクルーザー250には、やや役不足感があるのは否めません。
デメリットは以下。
- ランドクルーザー250の車体には不足感のあるスペック
- 長年使い回しているエンジンなので、割高感がある
- 燃費が悪い
2TR-FE型のスペック
- 気筒配列:直列4気筒
- 排気量:2693cc
- 内径×行程:95.0×95.0mm
- 圧縮比:9.6
- 最高出力:120kW/5200rpm(163PS)
- 最大トルク:246Nm/3800rpm(25.1kg・m)
- 給気方式:自然吸気
- カム配置:DOHC
ディーゼルエンジン 1GD-FTV
ディーゼルエンジンの1GD-FTVは、SUV/ピックアップトラックへの搭載を主としたエンジンです。最高出力204ps(150kW)、最大トルク500Nmというスペック。ガソリンの2TR-FEと同じく、実用性や耐久性を重視した作りです。
前型プラド搭載の1GD型と同じで、こちらも使い回しです。
ただし、ターボチャージャーは、小型高効率の可変容量タイプに進化。また、トランスミッションは従来型の6速ATから8速ATに進化しています。
予算に余裕があるなら、ディーゼルを選んだ方が良いでしょう。
1GD-FTV型のスペック
エンジン形式:2.8L直列4気筒DOHCディーゼル ターボ
排気量:2754cc
ボア×ストローク:92.0mm×103.6mm
圧縮比:15.6
最高出力:204ps(150kW)/3000-3400rpm
最大トルク:500Nm/1600-2800rpm
燃料供給システム:コモンレール(2200bar ソレノイド)
過給システム:VGターボ×1
可変動弁:EX:VVT
EGR:HP/LP
デザインがガラッとイメージチェンジ
プラドは高級感とエレガンスさが感じられるデザインでした。角ばった車体ではあるものの、ある程度曲線も感じられて、乗用車ライクな雰囲気もあります。
一方で、ランドクルーザー250は’原点回帰’ということで、いい意味で「泥臭い」デザインにガラッと変わりました。直線基調でカクカクしたヴォクシーなデザインが印象的です。
好みが分かれる部分ではありますが、筆者としては、よりハードユースできそうなランドクルーザー250のデザインが望ましいと考えています。
価格は大幅UP
価格が大幅に上昇した点も見逃せません。
ランドクルーザープラドの価格は、366万6000円から554万3000円でした。
一方で、ランドクルーザー250は520万円~735万円です。
スタート価格が100万円以上UPしているため、ランドクルーザープラドオーナーが乗り換えるべき車が無くなった、と言う嘆きの声が多く聞かれています。
また、ベースグレードであるGXは確かに520万円ですが、生産台数が少なく、一部の限られたユーザーしか購入することができません。そのため、実質的なベース価格はVXガソリンの545万円となる点も知っておいて良いでしょう。
下取り車を高く売ってお得に車を買う
今乗っている車を、そのままディーラー下取りに出すと安く買い叩かれる可能性があります。筆者のJeepラングラーを例に挙げると、ディーラーから提示された下取り価格はたったの100万円でした。
さすがに安すぎないですかね…確かに走行距離は10万キロを超えていますが、ラングラーといえば輸入車の中でもトップクラスにリセールが良い車種です。
参考までに、同年式で、走行距離が近い条件の中古車車両を探してみると、結構強気の価格で販売されています。この市場価格を見る限り、100万円は明らかに買い叩いています。
念の為、買取業車にも査定してもらって、どちらで高く売れるかはしっかり確認した方がよいですね。仮に10万円高く売れたら、それだけ新しい車のローン支払い額が少なくなりますし、家族で旅行に行くこともできます。
面倒くさいかもしれませんが、少しの手間で高く売れるなら確認しておいた方が良いですよね。
少し前まで、中古車の平均価格がバブル状態でした。半導体不足で新車の納期が遅れており、新車を待ちきれない人が中古車に流れていたためですね。
しかし現在はバブルは崩壊し、徐々に市場は落ち着きを取り戻しつつあります。とはいえ、下がりきったわけではないので、まだまだ高く売るチャンスは残っている状況です。
複数の買取業車を競争させることで、最高値を引き出すことができます。一括で複数業者に見積もり依頼できる「一括査定」のサービスがありますので、そちらを利用すると効率的です。同じ日、同じ時間に査定してもらって、一番高い業者に売りましょう。
買取専門店のスタッフが「一番申し込みが多い」と言っていたのがナビクルです。
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ランクル250が買えない場合の対処法
「どうしてもランクル250が欲しい。でも、ディーラーとのお付き合いがない。」という方は「KINTO」(リース)で乗るというのが最善の解決策となります。
「KINTO」(リース)であれば、一見さんであってもランドクルーザー250の申し込みを受け付けています。VX(中間グレード)のガソリン車であれば、月額50,710円~で乗ることができます。
ちなみに、筆者はVX(中間グレード)のガソリン車を残価設定クレジットの60回払いで購入しましたが、ローンの支払い額は月5万円ちょっとなので、KINTOが特別高いということはありません。また、KINTOは車検代等込みなので、その点はKINTOの方が優れていると言えます。
なお、KINTOでランドクルーザー250を契約した場合の納期は5~8ヶ月となっています。
「KINTO」でランドクルーザー250を見てみる※「VX」と「ZX」の申し込みが可能
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